7月14日祭:軍隊のファッションショー!
- Hitomi

- 7月15日
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更新日:7月16日

7月14日、今日は革命記念日だ。
今年はエマニュエル・マクロン大統領が有終の美を飾る最後の、そして、かつてなかった規模の7月14日祭となった。30数カ国の軍隊が連合、昨年より1000人多い6600人の軍人が参加した。


戦闘機が数センチも乱れず隊列をなして頭上を飛び抜けると、両側にミラージュ機を従えた9機のアルファジェット機がトリコロールの煙を吐いて続き、その後、各軍隊行進、デフィレ・ド・キャトルズ・ジュイエ Défilé de 14 juillet が始まる。ちなみにファッションショーのことはデフィレ・ド・モードという。それぞれの軍隊の衣装が素晴らしく、まさしく軍隊のファッションショー!


それにしても・・・この猛暑で、制服を着てあの長い長いシャンゼリゼを歩くなんて、軍人さんたちはさぞ大変、と数日前から密かに気の毒に思っていた。幸い、午前中はまだ涼しいと言っても30℃、凱旋門からコンコルド広場まで徒歩約30分。シャンゼリゼ大通りの地面は熱く焼けた石畳。その照り返しを受けての行進はどうしたってきつい。大丈夫だろうか・・・

が、そんな心配は全く杞憂に終わった。
テレビの大画面に映るどの隊も、それぞれシャツに長袖のコスチューム、足元はブーツ、首にはネクタイやスカーフをして帽子を被り、隊によってはメタルのヘルメットを被り、アップになった顔は、汗で光っていたもののキリリと行進をしてくれた。少しも列を乱さず、大きく手を振って、足を上げて。なんとかっこいいのだろう!




今年は、ウクライナはじめ、フランスと連合する国々の軍隊が参加、最初に行進した。最初のジェット機にはウクライナ人パイロットも搭乗していた。ヴロディミル・ゼレンスキーはじめ、35カ国の国家元首が夫人と共に出席。コンコルド広場にはどこにも日陰がないから、臨時に巨大なトリコロールの屋根の貴賓席が設置された。

国民の祝日の行進を一目見ようとシャンゼリゼには老若男女が朝早くから詰めかける。いい場所を確保するためには、朝6時起きで、入り口の厳重なセキュリティを通ってゾーンに入らなければならない。コンコルドに近い大通りの両側には関係者用にイス席が設けられている。夫が初めて行進に参加する女性は、大統領官邸(エリゼ宮)のサイトで必要事項を書き入れ、家族全員のQR をもらったという。

行進の最後に消防隊が通ると特に大きな拍手が上がった。今現在も山火事の消火任務にあたっている。今年はパリ地方では、恒例の消防士の舞踏会も中止にしたという。(関連記事参照)
ちなみにこの舞踏会(バル・ド・ポンピエBal des pompiers)は、200年近い伝統があり、誰もが楽しみにしていたはずだが、現在の猛暑で何かあったら出動できるよう、自分たちの楽しみより任務を優先したのだ。住民の日常の安全のために、自分の命も顧みずに日夜任務についてくれている消防隊にはレスペクトしかない。


今年のパレードのテーマは「ヨーロッパの戦略的覚醒」。軍事パレードと並行して、フランス軍と救助隊の様々なデモンストレーションが展開され、有名なテレビキャスターが体を張って実地体験。モンマルトルで怪我人をヘリコプターでたった4分で運ぶとか、ノルマンディの崖の上からロープを伝って崖を降りて海上避難させるとか、戦場でドローンを組み立てる様子とか、バスジャックにあった場合を想定しての秘密作戦とか、敵機を察知し攻撃、墜落させるウルトラロボット追跡機とか、テロや非常事態に備えた対策が次々と披露される。一見お気楽なこの国の戦闘能力、非常時対応能力は、じつはかなり高いのではないだろうか。




7月14日 TV1テレビの動画(フランス語3分18分)へのリンク
了


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