バガテル公園で孔雀に追いかけられる
- Hitomi

- 5月18日
- 読了時間: 4分
そろそろかな、と思って、友達を誘いバガテル公園(Parc de Bagatelle)へ、バラを見に行ってみた。メトロ1番ポルト・マイヨ(Porte Maillot )駅から244番のバスに乗り換えてブーローニュの森を西に向かい、公園口で下車。

ラ・ロズリー・ド・バガテル(La Roserie de Bagatelle)は、この公園内の一角にあるバラ園だ。バラといえばバガテル公園というくらい、フランスでも5本の指に入る有名なバラの名所だ。毎年国際コンクールが開かれる場所でもある。9500本のバラが植えられている。

この季節、公園は有料なので、入り口で2,60ユーロ支払って入園。入り口は二つあり、ロンシャン競馬場側の方が、お城もあるし大きいので一般的かもしれないが、私はブーローニュの森の中のひっそりしたこの東入り口が好きだ。

中に入ると、もう秘密の花園。バロック音楽が聞こえてきそう、というと大袈裟だが、しばしタイムスリップして貴族の邸宅のお庭を歩いているみたいな気持ちにさせてくれる。午前中ならあまり人もいなくて貸切状態、パリの喧騒を逃れた癒し空間でもある。市内から少し距離があるため、一緒に行った香港出身の研究者もパリに25年も住んでいるが、知らなかったようだ。

バラの見頃は6月初めと言われているところ、今年は少し早く咲くかも、と期待していたが、やはりまだ三分咲き程度だった。でも、おかげで人が少なくて気持ちがいい。公園内には家族連れがちらほら見えるくらい。見事な藤は終わりかけていた。

それほど咲いていないバラ園はすぐ終わってしまったので、手作りサンドイッチでピクニックすることに。小高い丘の上にバラ園を一望できる屋根付きのキオスク(東屋)がある。この公園に一つだけのヴューポイントだが、残念ながらすでにカップルの先客が。仕方ないから芝生に降りてランチボックスを広げた。

ところで、この公園には孔雀が放し飼いになっている。自分の庭だからか公園内を悠々と移動し、すぐ近くに人がいても全く気にしないどころか、ランチで芝生に座っている人たちのところにやってくる。隣の家族グループが逃げてしまったので、今度は私たちの方に向かってくる。「ここは自分の庭だから出て行け」と言うのだろうか?首から顔がロイヤルブルー、頭上に素敵なトサカ。マスカラしているようなパッチリした目。気品があって迫力のあるお顔をしている。
仕方ないからベンチに移ってみるが、やはりこちらに向かってくる。長い尾を揺らしながらゆっくり近ついてくるその歩き方が優雅で美しい。が、とんがった顔の表情が、読めない。ちなみに、孔雀は相手を威嚇する時に尾を広げるというが、尻尾はそのままなので平常心なのだろう。え、もしかして、お腹空いてるの?

私も彼女も怖いので食べ物を隠してベンチから立ち上がり、少し様子見。離れたところにやってきた家族連れがスナック菓子を放ったら、孔雀はそちらにいった。なんだ、やっぱり「ご飯ちょうだい」アピールだったのか!
ノーブルな雰囲気の孔雀さん、エサは自前で調達ってこと?・・・毛並みのためにもそんなジャンクフードは良くないのでは?とつい余計な心配をしてしまった。

さて、この領地は最初、ルイ16世の弟アルトワ伯爵が1775年に購入したものだった。庭付きの館があまりに冴えないので、悪戯好きの王妃マリー・アントワネットが、「3ヶ月以内にここにお城を建てたらどう?あなたにはできないでしょうけど」と嘲笑った。18歳だったアルトワ伯爵はその賭けに応じ、昼夜を問わない突貫工事を実施。たった64日後で豪華かつロマンチックなセカンドハウスが完成し、洗練された庭園は貴族のお気に入りの場所となった。

革命後、ナポレオン三世とも親しかったイギリス人侯爵の美術蒐集家の手に渡ったが、20世紀初頭にパリ市が買い上げ、公共のバガテル公園となった。現在、残念ながらお城は訪問することができないが、近々オープンのために準備中ということだ。

バガテル公園のイベント「Rendez-vous aux Jardins 2026」
ローズの週末
2026年6月6日(土) 10:00~18:00 | 2026年6月7日(日) 10:00~18:00
フローラルアートのワークショップ
子ども向けワークショップ
来場者賞の投票
バラの接木デモンストレーション
土曜の午後はバラの交配デモ
花束の販売
鉢植えバラの販売
ローズを使った食品・化粧品の販売
バラの品種命名式
会場内の飲食サービス
ローズの洗礼
11:15 ミス・パリ、クリエイターのミシェル・アダムを前に
15:15 オクトーブル・ローズ、クリエイターのジェローム・ラトーを前に




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