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パン屋(Boulangerie)が魚屋(Poissonnerie)になる4月1日

  • 執筆者の写真: Hitomi
    Hitomi
  • 4月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月8日

4月1日エイプリルフールのことをフランスでは、ポワソン・ダヴリル Poisson d’avril(4月の魚)と言う。


紙を切り抜いた魚を人の背中にこっそり貼っておくとその人が道で笑われる、と言うような他愛ない遊びから、公共のメディアが嘘のニュースを流したり、馬鹿げたいたずらが許される日なのだ。


しかし、コロナのあたりから、嘘の情報を流布することはよろしくないと少し顰蹙(ひんしゅく)を買うようになり、この習慣はちょっと影を潜めているが、今年もこの日がやってきた


エイプリルフールに看板を「魚屋Poisoonnerie」に書き換えたパン屋
魚屋になったパン屋さん

さて、2026年4月1日、巷ではどんないたずらがあったのだろう?


フランス北東部の自治体 ヴィトリー・ル・フランソワ Vitry le Françoisではポワソン・ダブリルが大活躍したようだ。


選りすぐりのいたずらの数々を紹介すると・・・


まずは、超大手スーパーマーケットのルクレールが、クリック&コレクトで「駆け込み買い物」、ドローンで食料品を配達できるようになったと発表した。これに騙されてぬか喜びした人は多そうだ。


さらに、市の公式サイトのfacebookに「犯罪の性質が変化していることを受け、役に立つおばあちゃん監視旅団(ブーム)」という新たな市民参加型プログラムを開始することを決定した」と発表。カーテンの後ろや公園のベンチにいるおばあちゃんはどんな監視カメラよりも役に立つ、というわけだ。なるほど、元気なおばあちゃんたちのパワーは即戦力となりそう。かなり現実味を帯びたジョーク?


町の中心にあるパン屋さんは、AIで作成した合成写真を載せ、今後は魚屋になる、と発表した。ちなみに、入り口の看板には、新鮮なムール貝が1kgあたり5.90ユーロという嬉しいニュース付きで。こちらも信じた人が殺到しそうなエピソードだ。本当のサイトはこちら:https://boulangerie-deloison.fr


中央卸市場近くの電話会社は、携帯電話の修理がもはや採算に合わなくなったため、店主が町の中心部で鶏を飼育することにした、と大胆な経営転換を発表。折しも、国内は卵不足なのだから、それを解消するため鶏を飼うと言うのは、理にかなった話だ。意外と納得する人がいたかも?


紙で切り抜いた魚は、ちょっとシュッとした細身の形が多いが、タイとかヒラメとかカツオとかどんな魚でもいいかというと、そうでもなくて、どうもサバらしい。理由は、この時期にサバがよく採れるから、という。


ところで、こんな微笑ましいジョークが許されるポワソン・ダヴリルだが、実は、最近の兆候としてこんな流れにもなっている。


2026年4月1日から、職場でのちょっとしたおふざけメールが、即時解雇と退職金なしという結果を招く可能性もあると言うのだ。


職場でのいたずら、たとえば、個人情報の盗用偽の人事発表外見に関する冗談などは、重大な不正行為とみなされ、解雇金なしの即時解雇につながる可能性があるとのこと。


たしかに、悪意があってもなくても、個人を笑いものにしたり、困らせたりするのは良くない。フェイクニュースが蔓延る現代、都会ではもうそういうジョークは通じなくなったのだ。が、一年に一回くらいは、仕掛ける方も騙される方もちょっとニヤッとする、そんなほっこりできる1日があってもいい。このご時世に、自治体あげてこの日を楽しんでいる風情のヴィトリー・ル・フランソワは、きっと平和なところなのだろう。

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